屋久島通信NO,5
2008 / 05 / 08 ( Thu )
まいど屋久島通信でお馴染みのオーク11期のどんちゃんです。


屋久島のことを書くと言いつつ、やべぇ俺そんなに詳しくねぇよ〜!と嘆きたい今日この頃です。


それはさておき、今回は屋久島の落葉樹林帯の紹介です。

落葉樹とは書いて字のごとく、葉を落とす木のこと。

太古の昔から、暖かい地方には葉の面積を広くして合理的な光合成をする広葉樹、寒い地方には葉を針の様に細くし、凍結から身を守る、また、葉っぱに雪を積もりにくくする針葉樹が分布していました。


ところが!

ある日広葉樹は、生息域を広げ寒い地方へと進出するためにある作戦を思い付いたのです!!

『寒い冬だけ葉っぱを無くせば凍らない!雪も積もらない!』


てな訳で、広葉樹は寒い地方へ、『落葉樹』となり進出したのです。(それでも一年中寒い地方には進出できなかった)

ちなみに冬でも比較的暖かい地方(日本では西日本など)には、冬にも葉を付けたままの『常緑樹(照葉樹)』が分布しています。


屋久島の照葉樹林帯より上、少し寒い位置には落葉樹が分布していますが、今回は色々ある屋久島の落葉樹の中でも、僕が愛してやまない『ヒメシャラ』を紹介します!


ヒメシャラは夏椿の仲間で、同じ仲間のシャラノキよりも花が小さいことからヒメシャラと名付けられました。

ヒメシャラの特徴は、何と言ってもその肌!!


明るいオレンジ色でスベスベした肌を持っています。

ヒメシャラ君はどうやら自分の肌にコケなどがまとわりつくのが嫌いらしく、頻繁に自分の樹皮を落として綺麗な状態を保っています。

そのためヒメシャラの木肌はいつもスベスベです。

あまりにもスベスベすぎて猿も滑って登れない、『サルスベリ』とも呼ばれています。(一般的なサルスベリとは別種類)


一度見れば『なんだこの木はー!!』

二度見れば『またこいつだー!!』

三度見れば…
きっとあなたもヒメシャラの虜になるでしょう!笑


話が反れますが、木は年輪を数えれば年齢が分かるといいます。
一年に一度年輪が刻まれるわけです。


ではなぜ一年に一度年輪が出来るのか?


それは四季、暑い時期と寒い時期があるからです。


実は木も冬眠するんです。

四季や乾期雨期があり、季節の変化がある地方には、1年のうちに成長が早い時期と遅い時期があるんです。

日本ならば、暖かければ成長が活発になり、寒ければ成長が鈍くなる。


冬は成長が遅く、長い時間でもあまり成長しない。
それが年輪となって現れるのです。


つまり、年輪である円状の筋の部分、あれが冬に成長した部分。
そうでない部分が夏場に成長した部分です。


だから、
四季がなく寒暖の差がない地方では、1年に1度の年輪はできないんです!


おっと、ほんとに話が反れた!


木に特別詳しくない人には分かりにくい話ですよね…。

もっと上手い説明ができるようになりたいです…。


さぁさぁ、屋久島の話も落葉樹林になりました。


次回は落葉樹林からまた標高をあげ、屋久杉に代表される『針葉樹林』のお話です。
00 : 26 : 27 | 屋久島通信 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
屋久島通信NO.4
2008 / 04 / 06 ( Sun )
さてさて、屋久島通信第4弾です!


前回、「次は屋久島の照葉樹林について書く」と予告したので、予告通り屋久島の照葉樹林を紹介します!


これまで書いてきた通り、屋久島には亜熱帯から亜寒帯まで様々な気候帯が存在しています。その中でも屋久島西部にある照葉樹林は世界最大の照葉樹林と言われています。


今回紹介する照葉樹林は、日本では西日本、比較的暖かい地方に分布する植生です。

日本以外にも、西日本と同様の緯度には照葉樹林が存在するのですが、アジアなど世界各地では、開発のために多くの照葉樹林が失われました。

一方、屋久島は昔から山や森、そしてそこに存在する木や岩を神とみなし、敬っていました。
これは屋久島ならずとも、自然の中の様々なものを神とみなしてきた日本全体に見られる文化です。


このように、自然の中に神を見た日本人は、木を伐ることにためらいを憶え、伐ったとしても必要最低限に抑えたようです。


このようにな文化によって、日本には世界最大級のブナの原生林である白神山地が存在したり、屋久島の原生的な森が保たれたりしているのです。


照葉樹林とは照葉樹によって形成される森林のこと。
照葉樹とは書いて字のごとく、日光を照らす葉を持つ木のことです。

もう少し噛み砕けば、日光を照り返し、キラキラと輝いて見える葉っぱ、それが照葉樹です。

照葉樹の多くが葉っぱに厚みを持ち、比較的暖かい地方に分布するため、冬に葉を落とす落葉樹のように葉を落とすことはありません。

ちなみに落葉樹が冬に葉を落とすのは、冬の寒さで薄い葉が凍り付くのを防ぐためです。


落葉樹が多く、冬は葉っぱがない山となる長野県に住む僕にとって、冬でも緑が豊かな暖かい地方の山を見ると少しホッとしてしまいます。


屋久島の照葉樹林は世界で唯一生き残った照葉樹林と言っても過言ではありません。

屋久島の照葉樹林はとっても居心地がよく、心落ち着く森です。(ただし原生林なので深入りすると迷いますが)


是非一度訪れてみて、昼寝でもしたら、最高の一服ですよ!!
22 : 27 : 13 | 屋久島通信 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
屋久島通信NO.3
2008 / 03 / 24 ( Mon )
暖かくなってきましたね!

この時期、屋久島では1度目の梅雨「木の芽流し」が始まります。芽吹き始めた木の芽を潤す長雨のためにこう呼ばれます。

屋久島では梅雨のことを「流し」と呼ぶので、6月に始まる梅雨は「本流し」といいます。


さてと、屋久島通信3発目です!
前回はたんかんについてでした。このたんかんは屋久島の他に奄美や沖縄で生産されている亜熱帯性の果実です。

屋久島は、最高地点が1936mもありますが、大気中の気温は、標高が100m上がるごとに0.6℃下がると言われており、これに当てはめれば、屋久島では沿岸部に比べて山頂部の気温は約12℃も低いことになります。

そのため屋久島の中には、標高によって様々な気候帯が存在し、それと共に様々な植物が分布しています。


亜熱帯性気候に位置する沿岸部には、たんかんの他、ハイビスカス、ガジュマル、メヒルギ(マングローブ)などが生息していますが、今回はこの中でも変わり者、僕も大好きなガジュマルの紹介をしたいと思います。


ガジュマルの特徴は、その成長の仕方にあります。

ガジュマルは成長をし始めると、幹からヒゲの様な根っこを下ろし始めるんです。これを、空気中の根っこということで「気根」といいます。

この気根は、初めはヒョロヒョロとした細いものですが、段々と太く固くなりながら、地面へ向かって根を伸ばします。

やがてこの気根が地面に到達すると、地面からも栄養を吸い上げることが可能となり、さらに太く成長を続けます。
この地面に到達した根を、幹を支える根、「支柱根」といいます。

成長した支柱根はやがて幹ほどに成長し、また気根を下ろし始めます。
こうなるともうどれが幹かワケが分からない状態になるのです。

幹は複雑に絡み合い、気根は他の植物までもを飲み込みます。
こうしてガジュマルは1本の木で広大なジャングルを作って行くのです。

気根をおろし、それがやがて幹となって、さらに気根を下ろす。こうしてガジュマルは新しい幹を次々に作り、まるで歩みを進めるかの様に移動して行きます。
このため、ガジュマルは「歩く樹」、英語圏でも「Walking Tree」と呼ばれています。


また、昔からガジュマルは神が宿る木とされ、屋久島ではゲジベエ、沖縄ではキムジナーという精霊が宿ると信じられています。


最近では観葉植物としてガジュマルが売られているのを見掛けます。
あなたの町にもガジュマルはいるかもしれませんよ!


次回は亜熱帯が少し標高を上げ、屋久島の照葉樹林について書きたいと思います。
15 : 48 : 31 | 屋久島通信 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
屋久島通信NO.2
2008 / 02 / 17 ( Sun )
屋久島通信の続編です!
今の時期、屋久島の2〜3月と言えば!!

柑橘の一種「たんかん」です!

元々台湾で桶に入れて売り歩いたことから「桶柑(中国読みでたんかん)」と呼ばれたたんかん。
今現在、屋久島と奄美大島、沖縄などで生産されていますが、屋久島のものが最も美味とされてます。

屋久島で「みかん下さい」と言って出て来るのは、たんかんです。

たんかんは、例えるならば、一般的なみかんと比べ、甘みが濃く、酸味が濃く、果汁が3倍!!
みたいな感じです!

今の時期なら通販でも入手できるので、ぜひご賞味あれ!

たんかん、一度食べれば普通のみかんは食えなくなりますよ!!!



オーク11 どんちゃん
03 : 15 : 21 | 屋久島通信 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
屋久島通信NO.1
2008 / 02 / 06 ( Wed )
オーク11期のどんちゃんです。

講座とは関係ないような…でもそんなの関係ねぇ!ってことで、いよいよ屋久島通信一発目です。


1993年に日本初の世界自然遺産として登録された屋久島。

縄文杉やもののけ姫でお馴染みの苔むした深い森が有名です。

屋久島といえば九州最南端の鹿児島県佐多岬からさらに南へ60km、まさに「南の島」です!

ですが、そんな「南の島」屋久島にも雪が降るんです!
しかも約2メートルも!!

そう、実は屋久島は山が険しく、一番高い山は1936mもあるんです。これは九州では一番高く、西日本でも3番目の高さです。
ちなみに九州で1番高い山から8番目に高い山まで、全て屋久島にあるんですよ!

こんなことから、屋久島は「洋上アルプス」とも呼ばれています。


屋久島の沿岸部には亜熱帯の植物であるガジュマルやハイビスカスが生息し、一方で山の山頂部の気候は北海道の気候と同じだと言われています。

標高があがる程に気候は寒いものとなり、生態系も変化します。

つまり…屋久島という周囲130キロの狭い島の中に、亜熱帯から亜寒帯まで、日本全国の生態系が凝縮されているわけです!

こんなことが世界遺産登録の理由になったわけですが…


さらに意外な事実として、屋久島の海は沖縄の海よりも温かいんです!
それは、暖流である黒潮の通り道だから。沖縄は黒潮とは少し外れた位置にあるんです。

ファインディングニモでお馴染みのカクレクマノミだっていますよ!


こんな素敵な屋久島の魅力を少しずつ発信できるように…

また次回更新をお楽しみに!!
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